たとえ偽りに終わったとしても

趣味のこと書いてます。詩の投稿掲示板サイト代表のブログでしたが。

詩を読む。そして、鳥肌が立ったか。

twitterの短文でなくブログ形式で書いておきたいことが、B-REVIEWの運営をやっていると時々ある。そこで、Hatena Blogを始めた次第。
第一回目の記事は、詩の選評について。
現在、B-REVIEWでは、月に約100作品の投稿がある。メインイベントとして、毎月、全投稿作品の中から審査員“キュレーター”が推薦作品(多くの人に読んで欲しいと思う作品)、優良作品(より多くの人に読んで欲しいと思う作品)、そして大賞(特に定義は設けていないが私的には「イチオシ」という概念)を選び発表すること。これがなかなか難儀な作業で。そもそもの「詩とはなんぞや?」という哲学的な命題がある。文学としての学術と歴史的な論題もある。私は九州高校デザイン科が最終学歴で、特に文学オタクでもなく、たまたま単身赴任生活のなかで詩を遊び程度に始めただけという、場の空気が読めないかなりの勘違い野郎である。詩界隈からみれば。なので、そもそもの命題などを前にすると途方に暮れる。バンザイするしかない。しかしながら、歳も離れた二十代の若者が苦手ながらも選評に挑戦しているわけで、傍観するのでは申し訳ない。かと言って審査の任は無理である。そこで、ド素人で、無学は百も承知の上、私個人として、サイト公認ではない選評をやってみたいと思った次第。
あまり長い文章を書くことは得意ではないので、簡単にやってみたいと思う。基準と方法をまず示そう。
①まず全作品を読む。これは当たり前。しかし何度も時間をかけて一作品を読むことは出来ない。これは白状しておきたい。一読を集中して読みたいと思う。

②全作品の中から一定の基準以上の作品を約20作品程度選ぶ。その基準を語るとすれば「自身の直感」の一言に尽きる。おそらく、そこには、この一年間で文学極道で優良とされてきた作品を読んできた経験と人の勧めで読んだ詩集などにより蓄積されたであろう少ないなりにもあると思われる「良いとされる詩」を感じ取る感性がある。これ以上は何も説明出来ず。

③選んだ約20作品の中からもう一度「心の底から良いと思う作品」を約10作品程度選ぶ。この作業で、作品と作品を自分の中で比較をした。これは禁じ手なのかもしれないが、多数から少数へ絞るのだから自分の感性に従って比較するしかなかった。これも白状しておこうと思う。

④残った10作品から推薦と優良を選ぶ。この作業については、サイト運営の立場をブン投げてやりたいと思った。なぜならば、今、新たに開始した「キュレーター独立制度」はキュレーター各々の責任において選ぶこととして、キュレーターが選ぶことに制限を設けていない。要は、「この作品は他のキュレーターが選ぶからバランスをとって私は選ばないようにする」など、参加者への好意として多くの選出作品を揃えるという「サイト側の都合」は考慮せずにやって欲しいということ。この記事では私も三浦個人としてサイトの都合など度外視してやりたいと思う。つまり、私が「多くの人に読んで欲しい作品」を選ぶ基準はサイトの都合ではない。三浦個人として、友人などに勧めたい、熱くこの作品を読んで欲しいと願える作品を指す。

⑤ここまでの結果として複数の作品が残っていれば、その中から大賞を1作品選びたい。その基準を示すと、これもまた、具体的な基準値でないのだけれど、説明したい。私がこの一年間で、鳥肌が立つ感動があった作者・詩人は1人のみである。その詩人の名前は明かさない。けれども、私が大賞を選ぶのであれば、1年間で12回大賞を選ぶ機会があろうとも、一年間で一度の作品を選ぶのであれ、その鳥肌が立つ感動がなければ選ばない。該当作品無しとする。
先に結果を申し上げれば、2017年11月投稿作品に優良・大賞作品に該当するものは無かった。この結果は、たとえ三浦個人であっても、もしかしたら誤解を与えるのかもしれないが。サイトの立場として「選ぶ方向で」考慮すれば、多数選ぶことも可能だろう。しかし、そんなに感動することが多くあるのだろうか,とも思う。無論、「詩として優れている」作品というのはあるだろう。しかし、私にとって詩は感動がなければ意味がない。いや、意味がなくてもよいのかもしれないが。
以下の通り、三浦が選んだ結果を発表したい。

【三浦個人選】
下記作品が①の基準で選びました作品です。(作者敬称略)
△印が②の基準で選びました。
〇印が推薦作品2作品。優良作品は該当無し。大賞作品該当無し。
推薦作品2作品をなぜ選んだか。私が「鳥肌が立った感動」に遠いけれども少し感じたとしか言いようがない。

エイクピア  『参議』

桐ヶ谷忍  『ネグレクト』

徐々にでいいから  『表層』 

祝儀敷  『寂しくて辛い』

Kikunae 『空想のバナナ』

fiorina   『頰』

霜田 明   『夕陽』〇

haneda kyo  『mariaへ』

夏生   『海の唄』

仲程  『ゆうなんぎい』

白島  真  『古代そして意識の地層は』

m.tasaki  『裸の水』△

完備   『memo』△

survof   『蝶々』△

まりにゃん  『補遺』

こうだたけみ  『曇天サーカス』

沙一   『待合室』△

(作者不詳)   『私意』△

くつずり  ゆう  『長いつき指』

庵真 悠一   『黄昏』〇

斎藤木馬    『宣告』

migikata  『マリア』

今回の記事は以上だけれども、不定期ながら毎月書いていきたいと思う。
鳥肌が立つ作品に来月会えることを、待とう。