たとえ偽りに終わったとしても

趣味のこと書いてます。詩の投稿掲示板サイト代表のブログでしたが。

『私も自分って宗教の信者だから。』 投稿者インタビューシリーズ第二弾:カオティクルConverge!!貴音さん♪

私は誤解を招きやすい言動が多い。他人への配慮が乏しく社会的に不適合だという自覚がある。代表を引き継ぐ時、一番不安に思っていたのは、自分の言動が原因となって、他人を傷付けてしまうことが起きないかと。

例えば、毎月の三浦個人選評。二月分を私はやめた。体調不良もあったけれども、3日も集中してやれば選評を発表することは可能だったと思う。べつに期待はされていないだろうけれども、最年少の百均氏なんかにしてみれば「他の運営スタッフが毎月大変な思いで選評やってるのに、三浦さんはお気楽なもんだ」ともしかしたら残念な気持ちになるかもしれない。そんな気持ちを察していながらも、私は裏切ってしまう。大したことではないかもしれないが、私のいいかげんさを表している。かもしれない。

 

昨年暮れより掲示板への投稿数が増えてきた。なかでも初参加の方々が見受けられる。

代表者の三浦とは、まったくとんでもない人物であると、思われる方々が多いかもしれない。そこで、痛烈な三浦への批判を覚悟して、もう一度、投稿者諸氏と話がしたいと、投稿者インタビューを復活させた次第。

第一回目に貴音さんを選んだ。なぜかわからないけれども、私がbreviewでやりたいことに大賛成してくれる人なんじゃないかと勝手に想像したので。私のような他人への配慮など無視する人間へも優しい若者なのではなかろうかと。つまり、私は今、投稿者から励まされて元気になりたいのだ。
大凡、貴音さんは想像通りの回答をくれた。ただ、一つ予定調和を覆す回答があった。それは、神仏、ある種の宗教的なるものへの怒り。貴音さんは作品「詩国お遍路」について「ほとんど自分の修行記録のような詩」と語っていた。その言葉から連想されたものは普段のエキセントリックなコメントや作品から伝わってこなかった実像と思われる「謙虚さ」だ。しかし、それだけが「詩国お遍路」から伺われる彼の実像を言い表す言葉として不足している。貴音さんが持つ怒り。宗教的なるものへの怒りとは自分へ向けられた怒りでもある。それはまた、私へも向けられた怒りでもあり、あなたへも向けられている。いいかげんな私に不足していることは他人への優しさとかでなくて、そんな怒りなのかもしれない。
ありがとう貴音さん。


—以下貴音さんへのインタビュー—


―もしかしたら、年齢、性別などを明かさないと決めていらっしゃいますか?それとも尋ねられれば開示されるのでしょうか?明かされないのであれば、その理由をおきかせください。明かせるのであれば詩を書いている経緯も含めてプロフィールを教えてもらえますでしょうか。この質問の意図は単に興味本位です。それは、貴音さんご自身は狙っていらっしゃらないかもしれませんが、貴音さんが掲示板で展開される作品とコメントには、ある種のエキセントリックな魅力があります。それはセルフプロデュースなのか、あるいは普段から持たれた地なものなのか、あるいは、ネット詩における匿名性から醸し出される神秘性を意識されてのことなのか。その辺りのことに興味があります。

貴音:私はネットでのプロフィールは基本性別は女性、年齢は平成二年生まれと答えます。それで人に接します。

信じるのも、こいつは男だなと決定するのも、もしかして男なのかな?と思うのも全て任せてます。

曖昧な方が色んな反応を貰えて面白いと思います。それは勿論、自他共に。

せっかくのネットなんですから、なりたい自分を作って出せるならネットくらいはそうしたいのです。

現実ではそういったの難しいじゃないですか。根暗なのに根明みたいに振る舞ったりするのですら、ネットは特定がなければ苦労やリスクが無いですから。

喋るオウムだったり、人工知能、記憶喪失、山から降りて来た仙人なんかにもなれますからね。

行き場の無い妄想の吐き出し場所、ネットで交流するにあたって現実の自分じゃつまらない、作ったキャラなら何かあった時のダメージが少ないってのがあります。臆病ですね。

名前だけ変えてやってる人は凄いなと思います。私よりも否定が来た時に苦しくなると思うんですよね。

んで、私のプロフィールはこうなります。

『プロフィール』
出身:宮城県
誕生日:8月18日
血液型:O型
利き手:基本は左手
家族:両親と兄、姉、私、弟、最近お爺ちゃんは死んじゃいました。
主な趣味:漫画、音楽、水泳
好きな食べ物は:桃、鶏の唐揚げ、寿司、ピザ
嫌いな食べ物:茄子料理、生以外の海老、ひじき
最近読んでいる漫画:スカイハイシリーズ、アゴなしゲンと俺物語、おーいメメントモリ
最近聴いている音楽:ミッシェルガンエレファント、ジャミロクワイ、ヴェイパーウェーブ(ジャンル)
好きな色:紫、インディゴ、ワインレッド
嫌いな色:ピンク、水色、肌色(人は除いて)
職業:精神科の看護師

取り敢えずこの辺をあげてみます。

私の作品やコメントにエキセントリックを感じて貰い嬉しく思います。恐らく、あげられた全てであると思います。自分で言うのもなんですが、家族も友達も、仕事場も漫画みたいに風変わりしてる人が多いですし、占いって信じます?たまに気にする程度なんですけど、宿曜は鬼宿でカバラは9なんでそれだけで判断すると得体の知れない奴になっちゃうんですよ。こんな感じで私の地があり、私の分身である貴音さんはこう思い、こうするってのを同期させてたち振る舞っております。これは神秘性の意識をしているとからだと思います。

詩のプロフィールとしては
こうなって当然だったのかも知れません。
母は小さい頃に昔話や寓話、創作物語を聞かせてくれる事が多く、感想や問い掛けをしてくるんです。「シンデレラと同じ足の大きさの人が居たら、王子様やシンデレラはどういった反応をすると思う?」とか

父は子供みたいな人で「俺がウルトラマンならメフィラス星人には勝てない」とか、映画も茶化しながら見ている人なんです。

でも家族で一番の影響は兄かも知れません。典型的な芸術に関心のある人間で、昔から小難しい事を考えてる人なんです。風変わりエピソードとして、小さい頃に寝てる時の現実を夢と教えてもらってから今もずっと夢日記を書いてる人間です。

そんな人達の環境に居たから、いつの間にか夢日記嘘日記を書く様になりましたし、架空のポケモンドラえもんの秘密道具を纏める癖が出来ました。私の原点だと思います。

んで、知らぬ間にポエムを書いていたんです。だけど、詩を書こうと思う出来事が中学に有りました。

順番は定かじゃありませんが、Mステでt.A.T.u.がドタキャンしてミッシェルガンエレファントが二回演奏した時に、歌詞の意味は分からないけどとにかく演奏も含めて全て格好良くて、電気が走る感覚を覚えました。スピッツを聴いていた時には無い感覚でした。

家にパソコンがやって来て、ネットサーフィンしていると「つとむのニコニコホームページ」ってワケわかんないサイトに着きました。言ってる事が分かんない、何かヤバいと思いながら何度も見る様になって、詩を書こうとなりました。

次に2ちゃんねるの詩板で、藪鳩って人のもっと詩をくれってスレでこんな感じのを書きたいと思うようになり。後は他のバンドやらネット詩人さんに触れてって感じです。

 

 
―貴音さんの作品だけでなく、他者の作品にされる貴音さんのコメントからも、独特なものを感じます。コメントにユーモアがある。そして他人に優しい。貴音さんはご自身が持たれてるユーモアについては、どのようにお考えなのでしょうか?どなたかの影響がありますか?また、他人との関係、コミュニケーションについてはどうでしょうか?
最近の私自身のトピックでもありますので、率直に訊きますが掲示板における、他人の作品への酷評について、これをどう思われますか?


貴音: 基本は酷評や厳しい事はあまり言わない様にしています。現実じゃ出来ない事の1つとして、良い所を見付けるってのをしたいし、養いたいからです。皆がこう言うからそうしたくない気紛れや、酷評する役があるなら、そうしない役にしようって気持ちも含んでいます。それか短に私が悪い読者だからだと思います。

例えば、「青い月」ってワードがあったら他の人は何で月で、色は青なのかを前後の繋がりから導いて評していると思うのですが、私が思い浮かべるのは青い月の姿形ぐらいです。メッセージを込めたい人には申し訳ないですけど、私は大概はこの辺が精一杯の人間です。青い月もちゃんとイメージ出来てるかすら怪しい時があります。深くちゃんとしっかり読めないから、こんなのになっているんだと思います。

皆さんは何を基準に1つの詩を良い悪いと判断するのでしょう?やはり伝えたい事があるか、風景が浮かびやすい、独自性があるか、作者の人柄や地位、自分のやりたい詩風に近いの五大要素でしょうか。実際はこれだけでは無いんでしょうけど、私はその辺が欠けてると思っているので、他のを取り入れる様に努めております。

この詩は女性なのか、字の色使い、視覚で見た硬度、口に含んだ場合の味、嗅いだときの臭い。そういった類いのも引っ張って考えたいと思ってます。何言ってんだと思われるでしょうけど、逆にしないで酷評しちゃうのも勿体無いです。良くも悪くも取り入れると変わると思います。

ユーモアについてですが、面白い事無き世を面白くって言葉を誰かが言ったらしいです。だから、インドア型の人間らしく頭の中で膨らませる様にしています。生意気ですが、現実の出来事より頭の中で考えてる出来事の方が面白いです。その気になれば常に何か起きてますからね。

実在する漫画を参考に、脳内で連載してる漫画に都合良く取り入れながら何個も連載したり、架空のバンドのライブ演奏を想像したりと頭は充実してます。そうやって上手く行かない現実に向き合って、折り合ってます。私は夢想家なんでしょうかね。

本棚は人の足りない物で出来てるらしいです。私の本棚はギャグ漫画が一番多いです。漫画じゃないのだと、短編小説、設定集図鑑、サブカルチャー、エッセイ、爆笑問題の本ですかね。空想を充実させる為、何とか世の中を面白く思える為の本ばかりです。

爆笑問題さんには、社会の出来事は本当は面白いんだぞって教わったかも知れません。その延長線に、大喜利があります。答えの無い物に正解を出す(面白い回答)行為はとても楽しいです。

人との関係は、こんなのなので自他共に疲れると思います。職場では大概は気を張ってなきゃいけないし、プライベートでは「めちゃくちゃウンコの臭いするウンコと、ニンニクを沢山食べたウンコなら、食べ物であるニンニクウンコの方が嗅げるよね?」って聞いたとして、それを面白いと思う人もいてくれますけど、また何言ってんだと流す人も居ます。一番辛いのは「…え?わかんない。」ですね。私も変な事を聞いて申し訳ないですけど、そんな考えられない事を言ってる?って思ったりしてます。宇宙の果てとかよりましだと思うんですけどね。でも私は宇宙の果てを聞かれたら考えるんだけどなぁ…って思ったりしてます。

酷評は目的によります。ゲーセンの格ゲーで善良な人は、素人っぽい人に対戦を敢えて挑む事があります。接戦に作り上げて最後だけは持っていく。「あー負けた!もうちょっとで勝てたのにー!次は頑張るぞ」と格ゲーへの情熱を灯し、繋げる様な感じなら良いですけど、何か上手く行かない事や面白くない事があって、素人をボコボコに打ちのめして「格ゲーなんて、やるんじゃなかった…。てか、ゲーム向いてないんだな…。」ってさせちゃうのはどうしようも無いですね。

詩に戻すと、お前の感情や思想でせっかく詩に興味を持った人、書いてる人を潰すな。お前よりも面白くなったかもよ?と考えたりします。そんな私は愉快犯よりも、トリックスター。ハードボイルドよりルパン三世アンチヒーローよりもチェシャ猫になりたいです。

後、なんでしょう…Breviewさんはライトな感想や評価を許して歓迎しているので、叩き上げを望んでいるなら違う所に行けば良いし、独りでずっと書いていれば良いと思います。その方が互いに健康です。わざわざ合わない・合わせたくない・合わせられない所でやる必要は無いんです。

私も怒りっぽいので、向いてないんだとは思うんですけどね(笑)

 


―この質問は詩について、貴音さんについて、というところから外れた内容になるかもしれませんが最近どなたかに訊いてみたいこと、それについて質問します。
3.11についてどのように思いますか?もう一つ続けて質問します。貴音さんが生まれる以前のことかもしれませんが地下鉄サリン事件についてはどのように思われますか?この質問への回答は出来ない、ということでも結構です。貴音さんがこの質問から受けられる所感を率直にお聞かせください。


貴音: 「これから、大きな困難があるかも知れませんが~」って成人式で市長に言われたんですが、その一発目がこれかよ…と思いましたね。宮城県と日本と地球の厄年が重なったんでしょう。あの時は落ち込む暇もなく、他人と団結して生きましょうってノリでしたね私の周りは。

知り合いが死んじゃったり、安置所で鴎に食われたんだろうなと思われる赤ちゃんを見て涙も出ましたけど、見る前からある程度しっかり想像出来ていたので、人の死の受け入れは思っていたより簡単でした。

後、スラム街に生きる人達になってましたね。子供とか、流されて山になった車から飛び降りて遊んでたりしてましたし。スーパーでペットボトル飲料水を見付けてウホウホ喜んでましたよ。車壊してガソリン抜いたら、安否確認の為に車を走らせたり。他人とこんなに昔からの知り合いみたいに仲良く行動出来るのかって場面が幾つもありました。良い意味で大きい非日常にされたので経験はもう結構ですけど、無法状態の楽しさは有りましたね。

悪い面としては、私の知る限りだと消耗品じゃなくて金の強奪(ATMや死体の財布)、強姦・死姦、津波が来たから嫌いな奴を突き放した、列に並んでご飯を貰う時に遅いと怒鳴っていたお爺さんが木の棒でボコボコにされて多分死んだのを近くで黙認した事です。皆、ニコニコしてるけど不安や血の気に溢れてるのでそっちに行ってしまう人もいるのです。

運ってなんだろうと思いました。良い話では無いですが、当時SNSでしつこくてメル友になって私に会いたがっていた、リスカしてる男からメールが入ってたんです。「大丈夫ですか?」って。私は今までの事もあり、「何で死にたい言ってる奴が生きてんだ?死ぬ機会を逃して馬鹿かお前?お前が誰かの代わりに死ねば良かったんだ。もう無理だろうからウジウジ生きるか、自殺しろ。」って返信しちゃったんですよ。その後は返信来ないのでどっちかだとは思うんですけどね。

私は元々、親戚のお兄さんがバイク事故で死んだのを切っ掛けに神様仏様は信じなくなったんですけど、これで改めて思わされましたね。お兄さんの件がある前に、阪神淡路や地下鉄サリン911がありましたが私はその時、小さ過ぎたんです。

神が居るなら聞きたいですね。あんたの存在を嫌ってる私や、死にたがりのチキン野郎を生かしたんだ?って。信じる者でくたばった奴は、どう救われたのかを聞かせてもらいたいものです。

地下鉄サリンについては当時五歳なんで、鳥じゃないオウムが毒で悪い事をしたって印象です。ショーコウショーコウアサハラショーコウ♪って歌や、宗教アニメで座禅を組んで空を飛び出す、信者が座禅を組んで飛ぶ練習をしている風景なんてのは部分的に残ってます。日本が新興宗教を嫌う理由や無宗教の原因になったんじゃないですかね。

私も宗教の教えや神様図鑑は読んだりしますけど、崇めないですね。特に新興宗教ってのは既成宗教みたいに永遠になれない、ろくでもない者の集まりだと思ってます。入ってる人居たらごめんなさい。でも、抜けるんだとかそういったのは思いません。私も自分って宗教の信者だから。

後、この言葉を思い出しますね。凄くムカついた言葉なんですけど。「アドルノホロコーストの後に詩を書くことは野蛮と言った事を詩とせよ。」って言葉です。この言葉を言われたのは、震災の詩を書いた時なんですけど、はぁ?ってなりましたね。でも、経緯を説明して私のブログ内では落ち着いたんです。でも相手のブログの方に行ったら、なんか納得してなかったみたいでボロクソに言ってやったんです。

「お前は言葉を使って模様を書いてるだけ。言葉に遊びの無い、固い言葉ばかり。意味も発信しない死産して死後硬直している物ばかり。自称してるのと代わりの無い、間違って作家になってるお前が上から目線に人の作品を評して、 アウシュビッツのようなことを知りながら、のほほんと、詩を書くのは知的怠慢であり、野蛮ですらあるなんて人に言う事が野蛮である。」

こんな事を言ったら、ブログ閉鎖してましたね。まぁ、本人の為になるので良かったと思います。こいつの影響は強くて、私がネット内外で書く、ろくでもない物書きは全てこいつの事を書く様になりました。震災よりも忘れないかも知れません(笑)

極論ですけど、書いたら暗殺されるとかじゃなければ何を書いても良いと思うんですよ。震災や戦争や事件について。アドルノの言ってる事は私からしたら、「上の歯は下に投げないと変に生えちゃうよ。」「横断歩道は手おあげて渡ろう」と変わらない。世間に発する事じゃないんですよ。しかもコイツ、亡命した後にドイツでまた講演して罵詈雑言を浴びたそうです。ユダヤの血が入って危機を感じたから亡命は仕方ないと思うけど、傍観者で哲学なんて詩をしてる奴に言われたくないですよ。

世界平和であれと思うけど、人は元から野蛮だと思うのでなくならないでしょう。私は粛清をされない場所に居るのなら、弔いや未来への希望や、鬱屈や怒りとかを書きたいと思ったのなら、どんどん触れて行きますね。