2018-10-15 二千年と十八の年 散文/詩/評 始まりがあって終わりがあるとすればそれが星々でそれから、それから十八の君がいる。月と太陽の始まりと終わりのあかりを気がつかせてはくれないまま、そのままに十二の弦を張り替え奏でる。奏でる他に生があることを知れない。二千年が始まる一日目に授かった女の子をあかつきのね、暁音ちゃんと呼び、歓びに泣いていたあなたは母親になった。「母さんからは憎まれていたよ」と死ぬ前に打ち明けた姉貴。あなたが育まれた暁音は十八となる。愚かな弟は守られていたことを知る。