たとえ偽りに終わったとしても

趣味のこと書いてます。詩の投稿掲示板サイト代表のブログでしたが。

二千年と十八の年

始まりがあって終わりがあるとすればそれが
星々でそれから、それから十八の君がいる。
月と太陽の始まりと終わりのあかりを
気がつかせてはくれないまま、そのままに
十二の弦を張り替え奏でる。
奏でる他に生があることを知れない。
二千年が始まる一日目に授かった女の子を
あかつきのね、暁音ちゃんと呼び、
歓びに泣いていたあなたは母親になった。
「母さんからは憎まれていたよ」
と死ぬ前に打ち明けた姉貴。
あなたが育まれた暁音は十八となる。
愚かな弟は守られていたことを知る。